「何もしない時間」を、あなたは持っているだろうか。
多くの人は、空白を恐れる。何もしていない時間は、もったいない。誰かに遅れている。そう感じるように、私たちはずいぶん長いあいだ訓練されてきた。
けれど、海を見てほしい。波は、寄せては返す。あの「返す」時間に、海は何もしていない。けれど、あの静けさがあってこそ、次の波が美しく寄せる。
空白は、無駄じゃない。息継ぎだ。
何もしない時間をつくるのは、簡単だ。スマホを別の部屋に置く。窓の外を、ただ眺める。お茶がぬるくなるまで、湯呑みを両手で包む。それだけの時間に、心は静かに底へ沈んでいく。水面のざわつきがおさまって、凪が訪れる。
凪の状態でしか見えないものがある。自分の本当の気持ちも、そのひとつだ。
(つづきは、準備中です。何もしない日ができたら。)